プロセスへの回帰

先週発売となった、新刊『頭の回転数を上げる45の方法』の増刷がさっそく決まり、2刷22,000部となりました。お買い上げくださった読者の皆様、本当にありがとうございます。もう一人の著者である久保さんと対話をしながら、読者の方に本当に役に立つ本をつくりたいと思って書きました。いい本になったと思っています。

先日のエントリーでも書きましたように、この本のテーマは「素アタマ=知的運用能力」です。テクニックやスキルをコレクションするだけでは成果を出すことはできない。それらを運用する能力を養う必要があるのだというメッセージが、読者のみなさんに受け入れられているようです。

この速さで増刷がかかり、ご好評をいただいているということに、あらためて「時代がプロセス志向に回帰している」と感じました。バブル崩壊からこれまで、日本は欧米の経営手法を取り入れ、できるだけ短期間に、できるだけ多くの成果を上げることを是とする考え方が主流でした。戦略の分野では、競合他社と差別化を図るために「いかに自社をポジショニングするのか」ということに注力し、もともと日本が得意であったはずの「プロセスを高める」「人材をつくる」という努力をないがしろにしてきました。

これは個人レベルでもいえることです。書店にはスキルアップ本が並び、飛ぶように売れました。次から次へとスキル本を読み、テクニックを収集する。そうやって「できるだけてっとり早く、できるだけ短期間で成果を出す」ことに躍起になってきたのでした。

しかし、ここにきて皆、疲れてきました。いくらスキルアップ本を読んでも、いくらテクニックを手に入れても、それだけでは仕事で成果を生み出せなかったからです。

確かにスキルやテクニックは必要です。自分が関わる分野における専門知識やテクニックは手に入れる必要があります。しかし、それは必要条件ではあっても、十分条件ではありません。そららの知識やテクニックを「運用するチカラ」がなければ、成果を生みだすことはできません。

その「運用するチカラ」が「素アタマ」です。「素アタマ」とは、いわば「プロセスを高める能力」です。知識やテクニックを活かし、成果につなげるには「プロセスを高める」必要があります。「プロセスを高める」ための考え方、アプローチが、この本には書いてあります。

この本は「これさえあれば大丈夫!」という本ではありません。普段の仕事のプロセスをどのように考えて進めればいいのか、知的運用能力を高めるにはどんな訓練をすればいいのかが書いてあります。読むだけではなく、それを実践していただきたいのです。

版元のディスカヴァー・トゥエンティワンの干場社長がうれしいブログを書いてくださいました。

ディスカヴァー 社長室ブログ

読んでるだけでアタマが整理され、頭の回転が速くなったような気がするけれど、項目をリストアップし、手帳に貼ったり、デスクに置いておいたら、これはもう成功するしかない、優れものの思考術本誕生!

「読むだけではなく、実践してほしい」というメッセージだと思います。ラクな方法ではないかもしれません。試行錯誤も必要です。しかし、効率よく試行錯誤していただきたいのです。この本には「効率よく試行錯誤する」ためのトレーニングメニューが書いてあります。必ずお役に立てると思います。

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