売れてるコンビニとそうでないコンビニに見るリーダーシップのあり方

ウチのちかくにはコンビニが2軒ある。どちらもセブンイレブン。2店とも家から同じぐらいの距離にあるのだけれど、行くのはもっぱら片方の店。

私がよく行っているお店のほうは、いつ行ってもお客さんがいっぱいで、繁盛している。もう一つの店は、いつもガランとしていて、あまり客は入っていない。

きょうはたまたま、いつもは行かないほうのお店に行ってみると、なにやら店員がオーナーらしき人に怒られている。しかも、かなり大きな声で。

「そういうこと言ってんじゃないんだよ!
 僕がやったんじゃないんですとか、そういう問題じゃないんだよ」
「お前がやったとか言ってんじゃなくて、
 気づいたらそうしたらいいよねって言ってんだろ」
「おれはそういう考え方嫌いなんだよ。いつも言ってんだろ」

うるさいったらありゃしない。

どうやらオーナーは、商品の陳列の仕方が気にくわず、店員に注意したら「それやったんオレじゃないっす」と答えたようだ。たしかに、「んなこと言ってんじゃねー」と言いたくなる気持ちもわかる。が、お客さんがいる前で、店員を叱り飛ばすのはどうかね。しかも、みんなに聞こえるように。

これだ、この店が流行らないのは。

暗いんだよ。圧倒的に暗い。品揃えもわるい。棚に空きが目立つ。できるだけロスを少なくしようとしているのがわかる。そのくせレジの前にはわざわざ小さなテーブルを並べて「これも買ってけ」と言わんばかりに、腐らないもの(ロスにならないもの)が並べられている。いらんちゅーねん。

つまり、ここのオーナーは、ロスに対しても、従業員に対しても「マイナスをなくす」姿勢でのぞんでいるのだ。マイナスをなくすことにばかり躍起になっていると、「あの店はいつ行っても商品がない」と思われるだろうし、従業員は「怒られないように」行動する。店全体が萎縮するのだ。

一方で、流行っているほうのお店も、店員にはけっこう厳しい。同じ従業員のなかにしっかりしたのがいて、ちょこちょこと教育的指導が入っている。でも、こっちのほうは「キビキビ」感はあるけれど、そこに暗さは感じさせない。大きな声で指導することもないし、指導の理由をきっちり説明している。

たとえば、商品を陳列しているときに「その姿勢で作業をしていると、お客様が通りにくいし、お客様がレジに並んでるのが見えないでしょ」というように。けっして「おれはそういうやり方が嫌いなんだよ」とは言わない(笑)だから、新人が入ってきても、しばらくするとレジにお客さんが見えたら飛んでくるようになる。

商品棚にも空きはない。おにぎりもサンドウィッチもお弁当もいつもたくさん並んでいる。雑誌立ち読みお断りなんてケチなことも言わない。

つまり、こっちの店は「プラスを足して」いってるんだ。

同じ厳しさでも「マイナスをなくす」のか「プラスを足す」のかで、成果はまったく異なる。どちらも必要なことだけれど、どっちに重きをおくのかだ。同じ厳しさなら、みなが成長し、成果が出る厳しさのほうがよいと思うけどね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>