これから就活を始める大学生に伝えた5つのことと、答えを正解にするということ

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私の本を読んでくれたという大学生二人と、お酒を飲む機会がありました。若いパワーにあふれていて、元気をもらいました。

その大学生は3年生。この10月から就職活動が始まります。大学生からすれば、こっちは立派な大人で、いろんなことを知っていると思うでしょうから、いろいろと質問されます。

「どんな仕事がいいですか?」
「どんな会社に入ればいいですか?」
「大学生のうちに何を勉強しておくべきですか?」

でも、どんな仕事がいいのか、私にもわかりません。いまイケてるといわれる仕事は、10年後にはイケてない可能性のほうが大きい。

私はあまり深く考えずに、仕事を選んだのですが、結果としてそれは正解でした。プログラマとして仕事をはじめて、やがてプロジェクトを管理する立場となり、その後、商品開発を統括するようになりました。そして、コンサルタントとして独立していまに至るわけです。

しかし、これは正解を選んだわけではなく、勝手に正解だと思い込んでいるわけです。人は同時に二つのことを選択することはできません。であるならば、自分が選んだ答えを正解にする努力をするしかない。それに、ずっと正解でありつづけるかどうかなんて、死ぬときにしかわからない。

というわけで、「どんな仕事をすればいいか」「どんな会社に入ればいいのか」はアドバイスできないので(笑)、こんなことを話しました。

  1. 30歳になるまでに人間で苦労しなさい 仕事は人と人の関係で成り立っています。仕事で成果を出すにはこの「人間」というものを理解しなくてはなりません。しかし、人間を勉強できるのは30歳までだと思っています。30歳を超えて「こいつわかってないな」と思われれば、だれもアドバイスはくれないからです。だから、早い時期に「致死量に達するぐらい濃い」人間関係を経験しておく。そのためには、人と接することから逃げないで、踏み込むこと。
     
  2. 専門書を読みこなす力をつけておきなさい 社会人には「とにかく書け」といいますが、まだ時間に余裕がある学生時代なら、いまのうちに専門書を読みこなす力をつけておくのがいいでしょう。大学で専攻している分野の専門書を読む。「わからなかったらどうしたらいいですか?」と言われましたが、「わからなくても読んどけ」ということです。
     
  3. 古典を読みなさい 社会人になると、人生を考えるような古典に触れる時間はなくなります。学生のうちに『論語』『大学』『荘子』『菜根譚』『幸福論』などの古典、『狭き門』『こころ』などの小説に触れておくことは、人間を理解する上でもとても役にたちます。いまの感性で読むことが大切です。感性は年を経るごとに変化しますが、その感性で感じたことは残るからです。
     
  4. 相手のプロトコルに合わせなさい 人は生きる世界によって、それぞれ「プロトコル」を持っています。プロトコルってのは「約束事」ですね。日本人なら日本語で話すし、アメリカ人なら英語で話すでしょう。礼儀を求める人もいれば、フレンドリーさを求める人もいます。人それぞれでプロトコルがちがう。向こうは英語で話しているのに、こっちは日本語で返しても伝わらない。自分の思い、考えを相手に伝えたいなら、相手のプロトコルに合わせる必要があるということです。
     
  5. 今日のアドバイスは全部忘れなさい 何が正しいかなんて、人によってちがいます。立場もちがう、経験もちがう。Aさんの人生では正しかったことが、Bさんの人生では正しくないかもしれない。アドバイスなんてのはそんなもんです。だから、きょう聞いたことは全部わすれていい。観念にとらわれずに、目の前のことにフラットな姿勢でのぞむこと。ふと立ち止まったときに、「そういや、あの人、あんなこと言ってたな」と思い出すことがあるかもしれない。その程度でいいのです。

とまあ、こんなお話をしました。自分もまだまだ若いと思っていましたが、大学生と話すと自分も年をとったのがわかります。

あぁ、若いっていいなぁ(笑)

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