入社一年目にクセづけしておくべき3つのこと

4月から新社会人になる人が、会社に入って最初に驚くことは、「上司や先輩は何も教えてくれない」ということかも知れません。

もちろん、いろいろと教えてくれるのですが、学校で先生が教えてくれたように、親切には誰も教えてくれません。現場の人間は教えることが仕事ではありません。時間的にも、労力的にもそんな余裕はありません。新人にとって「わからないこと」が何なのかも、現場にいる人間にはわからないのです。だから、教えるのがとてもむずかしいのです。

学校の先生が親切に教えてくれたのは、お金を払っていたからです。会社はお金をもらうところです。教えてくれなくて当然だと思わなければなりません。それを勘違いして「うちは教育体制が整っていない」などと言うようではいけません。そんなことは一人前になってから言うことです。

実は上司や先輩は、新人を育てたいとは思っています。しかし、労力をかけて教えても、あなたがデキるようになるかどうかは、最初は判断がつきません。だから、教えてもらえるようになるには、「こいつはモノになる」と思ってもらう、という最初のハードルを越えなければならないのです。まず、このハードルを越える努力をしましょう。

最初のハードルを越えるために、入社1年目にクセづけしておくといい3つのことを挙げておきます。


1.日誌をつける

毎日、仕事が終わったら「日誌」をつけるようにしましょう。その日、どんな仕事をしたのか、どんな失敗があったのか、次はどうすればいいのかを、毎日記録することです。
できれば、それを上司や先輩に見てもらって、コメントを書いてもらうとなおいいです。そうすれば、上司や先輩も、あなたが何を考えて行動しているのか、どんなことでつまづいているのかをわかってもらえます。アドバイスもしてもらいやすくなるでしょう。

また、日誌を毎日書くことで、文章を書く練習にもなります。学校で習ってきた文章の書き方は、ビジネスの現場ではまったく使えないということに気がつくはずです。学校で求められる文章と、ビジネスの文章とでは、性質が異なります。日誌の読み手は、先輩や上司です。読み手を意識して、「どうすれば意図が伝わるか」を工夫しましょう。一年後には見違える文章になっているはずです。

2.「でも」 ではなく「なるほど」と言う

新人のころは失敗も多くします。入社1年目は失敗が許されるという恵まれた環境にあります。しかし、失敗すればかならずお小言をもらいます。「なにやってんだ!」とか、もしかすると「才能ないから辞めろ」とまで言われるかもしれません。本当に「辞めろ」と思われていることはまれですから、あまり気に病む必要はありません。

お小言をもらうときに心掛けたいのは、「でも・・・」と言わないことです。成長しない人に共通する口グセは「でも」を連発することです。

「でも、こないだそういったじゃないですか」
「でも、ちゃんとやったんです」
「でも、これがそろってなかったんです」

など、上司や先輩が言うことにたいして、「でも、でも」と反論していると、相手が何が言いたいのかを理解することができません。話を聞きながら、理解しようとするのではなく、反論を考えているからです。「でも」と言いたくなったら、「なるほど」と言ってください。「なるほど」と言うことで相手が言っていることを理解しようと頭が働くようになります。

3.部分だけではなく、全体を理解しようとする

新人のころは、部分的に仕事がふってくることが多いでしょう。断片的な仕事が、少しずつ振られる毎日が続くかもしれません。これは楽しくない。新人のうちは、自分がいましている仕事が、どんな意味があるのかがよくわかりません。自分の仕事がどのように全体につながっているのかがわからないからです。

上司や先輩が教えてくれてもよさそうなものですが、上司や先輩にとっては、あまりに当たり前のことなので、説明する必要性を感じないというのが本当のところです。ですから、自分から聞きましょう。「この仕事は、このあとどう使われていくのですか」「このあと、どのようにつながっていくのですか」と訊ねるのです。「この仕事は何のためにやるのですか」と聞いてもいいのですが、うるさい新人と思われかねないので、訊ね方を工夫しましょう。

多くの人は、自分から訊ねることなしに、とりあえず目の前の仕事をこなします。それでは仕事の全体を理解するのに何年もかかってしまいます。聞いたからといって、全体をすぐに理解できるわけではありません。しかし、おぼろげながらでも全体像を描きながら、自分の仕事の意味や位置を理解しているのと、そうでないのとでは、1年後に大きな差がついているはずです。


これら3つのことを読んでも、「なぁんだ、大したことないな」と思った方もいるかもしれません。でも、仕事とは「大したことない」ことの積み重ねで、「大した違い」になるのです。入社3年目までに、だいたい勝負はつきます。そのなかでも、入社1年目はとても重要な年です。「大したことない」積み重ねの威力は、数年後に結果となって現れます。お試しあれ。

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