スカイツリーの基礎は何メートル?

自分が20代だったころを振り返ってみても、いま20代の社会人や学生の人たちをみても、若いということは「焦る」ということなのかもしれないと思う。 はやくデキるようになりたい。
 はやく一人前になりたい。
 はやく成功したい。

そんな思いが先行して、近道を見つけること、できるだけショートカットしてやろうとしてしまう。しかし、かつての自分や、いまの20代の人にアドバイスできるとしたら、「焦るな、ゆっくり、じっくりやれ」と言うだろう。

いくら焦っても早くはならないし、必要なプロセスを飛ばせばあとでちゃんとツケが回ってきて、プラスマイナスゼロどころか、逆に遅れてしまうことにもなるからだ。

高みを目指そうと思えば、それだけ深い基礎が必要になる。基礎をおろそかにして、高い建物が建つことはない。いっときは建ったように見えても、そんなものは少し風が吹けば、すぐに倒れてしまう。

こないだ開業したスカイツリーだって、地中50メートルの基礎が支えている。

Yomiuri Online(2008/11/25)

宙に浮く宇宙船のような画像は、スカイツリーと周囲の商業施設を下から見た基礎部分のイメージ図だ。低層部が三角柱のツリーと同様、根っこに当たる基礎も、地中に三角柱の壁が伸びている。1辺は約70メートル。棒状の杭(くい)でなく、地中約50メートルまで伸びる「壁杭」が、大樹を支える。

20代や30そこそこで、係長になった、管理職になった、同期よりもスピード出世だなどといっても、そんなものは外に出てしまえば何の役にも立たない。会社という組織の中で通用するマインドコントロールのようなものだ。

世の中というものは、うまい具合にできていて、ちゃんと社会に貢献した程度にしか、見返りはないようになっている。貢献し続けることができなければ、見返りだって続かないのだ。

きちんと貢献し続けるためには、基礎が必要になる。30代も後半に差し掛かると、それが身に染みてわかってくる。自分自身、もっと基礎的な能力を磨いておくべきだったと後悔しているところが多分にある。だから、いま必死になって積みなおしているところもあるのだ。

いまごろやり直しても、遅いという人もいるかもしれない。しかし、今だからこそ、焦らずにできると思うのだ。なぜなら、10年後の自分も今の自分に「焦るな、ゆっくり、じっくりやれ」と言うにちがいないから。

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